第21回企画展 ヨーロッパ・スケッチ旅行 枡野邦夫・鈴木敏正・飯村二郎

 

作者の言葉
研究分野は、まちまちながら、同じ研究所に居た同年輩の4人が、Crazy Painting Club (略してCPC)というすごい名前をつけ、気の向いたときゴルフとペインティングを楽しんでいる。
昨年は、小生、枡野の都合で行けなかったが、今年で4回目になる レンタカーを利用してのヨーロッパ、スケッチ旅行を楽しんでいる。

第一回、'98はスペイン、第二回、'99はイギリスの南部、第三回2000年は南フランス・プロバンス、第四回、今年は北イタリアへスケッチに出かけた。
一人はまだ会社の現役で、毎回参加とは行かないが、後の3人は現役を引退し、趣味にいきている人種である。
これらの旅行で、3人または4人がほとんど同じところを描いているが、飯村さんは色で描くと言っているし、鈴木さんは研究者そのものと思われる几帳面な絵になってしまう。
枡野の色はバッチイと何時も飯村君に言われ、他の友人から、黒を使いすぎと言われているが、色はなかなか代えられない。
下手は下手なりに、人によって同じモチーフが如何に変わるかお楽しみいただければ幸いである。  枡野邦夫

 

飯村二郎

鈴木敏正

枡野邦夫

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   コモ湖・ノスタルジャー
北イタリアの最初の訪問地 コモ湖です。
喧騒を離れ 山から冷たい霧の下りる湖を描きました。自然の中に旅情がありました。

       夕映え
北イタリア、ドロミテ渓谷にあるコルティナ村のホテルから見た夕映えのアンテラオ 山。
山だけを大きく切り出して描いてみた。油彩F15号。

     フォローリア山
コルチナの宿のテラスから見えたフォローリア山は雄大で素晴らしく美しく、残念な がら時間が無く、現地で下書きして、帰って描いた絵です。
水彩と油彩で描きましたが油彩を出しました。

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  イタリア・アルプスのコルチナ村
国境に近い村・コルチナに到着しました。
車から村の中央にある教会を見つけました。
あれを描こう,「絵はがきみたいだな」
など言いながらかきだしました。
美し過ぎる風景は苦手です。

    糸杉のメルヘン
北イタリアのドロミテ渓谷。教会を中心 としたコルティナの家並みを囲む糸杉林の美しさを描きたいと筆を執りました。
油彩F15号。

      カシ港

南フランス、スケッチ旅行でのカシ港です。海の色が素晴らしく、挑戦しましたが、思う色が出ていません。
鈴木さんと殆ど同じところを描いています。

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 イタリア・アルプスのクルスタロ山
村から1000mのケーブルカーで上り詰めると目の前に3000mの岩山が飛び込んで来ました。
日本の山と違って麓の無い岩がそそり立つのです。
「これだ」と一気にかき出しました。
目に飛び込んだそのものをです。色は作りました。

   初夏のペットワース公園

ターナーが滞在し絵を描いたペットワース公園を見て感激。初夏の南イングランドの美しい緑を表現したいと思いました。
水彩F8号。

     コルチナの夏
雨を気にしてコルチナに入ったが素晴らしい快晴になり、同行の鈴木さんが描きたいという事で、教会を描ける場所を探した。夏のコルチナも素晴らしく、街全体がみえるいい場所を見つけ、感激しての絵で、殆ど現場でのスケッチ

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   ベニス・ムラノ島にて
ベニスは観光客で一杯です。ベネチヤグラスで有名なムラノ島に渡りました。
ここで,橋の下に生きる街を描いてみました。ここに桃源郷があるのです。

    港町の休日
南仏プロバンス、マルセイユのすぐ隣にある港町CASIS。
まるで時の流れが止まって しまったかのようなのどかな雰囲気の中でのスケッチは素晴らしく心地よいものでした。

     ムラノ島風景
三人のスケッチ旅行のほとんど最後のスケッチ。後の二人の少し前で、力を入れて描 いた一枚。ありふれたベネチアの絵にならないよう構成を考えた。
水彩も描きすぎると汚くなるが、描きすぎで汚くなったかと。