インターネット美術館には良質な作品展示が多いと評判です。
企画展に採用されるためには
1)自由投画ください。このとき自分のHPのURLを明記してください。
  原則HPをお持ちの方を対象にしています。
2)企画展作家の自薦、他薦をURLを含めてお願いします。
なお、過去の作家一覧がANNEXのページにあります。
TOPページ中ごろよりお入りください。
企画展には12点の作品を1月前後展示します。
お願いは:
貴方のHPにLOGOのリンクを張ってください、ANNEXなど当美術館
限りで作品を利用させてくださいの2点です。

第86回企画展テーマ『Back to Black』 藤井達矢
http://t-fujii.kodo-kansai.net
ご挨拶
鬼才藤井達矢氏の再登場です。前回は会場に水を張って、自分の作品
のゆらめく陰を写したインスタレーションでした。
背景に水を使うとは・・・・忘れられない空間を提供いただきました。

今回の作品はベルリンでの個展です。
びっくりすることはあのオレンジ果実が潰され、ジュースがほとばしり 生きていることをまず主張しています。
そしてその皮は炭に焼かれ立派なオブジエとして永遠の命を与えられいます。

この真っ黒なオブジエは30のお墓を飾ります。そのお墓をめぐり、泣き女が高く、低くオレンジの一生をあたかもいつくしむように泣き叫んでいくのです。
オレンジの一生は見事に演出されています。
芸術が演出なら、インターネット美術館には最も適した作品です。
なぜって

ベルリンでは1度の公演ですが、インターネットではいつでも見ることが出来るのですから・・・・・

飯村隆彦にも紹介して批評してもらいましょう。
作者の言葉
二度目の企画展、ちょうど良い節目にお声をかけていただきました。一年間のドイツ在外美術研修の最中、今年の四月にベルリンで個展を開催する機会に恵まれました。その時の作品・風景をご覧下さい。

私はここ数年、「訪れた観覧客が自身の生と死を考えざるを得なくなる装置」という設定で創作・発表を行っています。それは絵画だったり、オブジェだったり、インスタレーションだったり、映像だったり、その都度様々です。今回ベルリンではインスタレーションを主に、絵画作品、そして小さな映像も展示しました。

Back to Black 闇に戻っていく・・誰しもいつか死ぬ・・というイメージと、炭の黒を重ね合わせてこのタイトルにしました。黒は死を意識する色彩ではありますが、炭は非常に安定していて点火しない限り半永久的にその形態を保ちます。私が炭化させたみかんやオレンジは、朽ち果てることはありません。つまり、死と引き換えに永遠の命を手にしたとも言えます。

また「生と死の狭間」を創出するため、墓地や教会のような空間を意識し、30種の臨終の言葉を提示しました。パフォーマンスもその一環です。

現在、新アートプロジェクトを構想中です。今後ともよろしくお願いいたします!
http://t-fujii.kodo-kansai.net





html/1211915208.1_0bda.html

html/1211919379.1_0bd9.html

html/1211919770.1_0bd8.html

html/1211919927.1_0bd7.html

1211915208.1_0bda
CID / Content ID = f011000200000BDA
Back to Black 1
Tatsuya Fujii
床に30個のオブジェを設置


1211919379.1_0bd9
CID / Content ID = f011000200000BD9
Back to Black 2 
Tatsuya Fujii
墓碑や棺をイメージした白い箱


1211919770.1_0bd8
CID / Content ID = f011000200000BD8
Back to Black 3
Tatsuya Fujii
黒い物体は、ミカンやオレンジの皮を炭化させたものです。個展までの数ヶ月、私は炭焼き職人と化していました。


1211919927.1_0bd7
CID / Content ID = f011000200000BD7
Back to Black 4
Tatsuya Fujii
白い箱の前面には、著名人などの死に際の言葉を記しています。


html/1211920073.1_0bd6.html

html/1211920312.1_0bd5.html

html/1211920605.1_0bd4.html

html/1211920893.1_0bd3.html

1211920073.1_0bd6
CID / Content ID = f011000200000BD6
Back to Black5
Tatsuya Fujii
ミュンスターの自宅からベルリンまで約500km、炭を壊さないように慎重に運転しました。


1211920312.1_0bd5
CID / Content ID = f011000200000BD5
Back to Black 6
Tatsuya Fujii
Let's roll! さあ、やろうぜ!アメリカ同時多発テロ、ハイジャック機の乗客が機の奪還を決意して発した言葉と言われています。


1211920605.1_0bd4
CID / Content ID = f011000200000BD4
Back to Black 7
Tatsuya Fujii
壁面には、みかん・オレンジ・レモンなど柑橘類を実際に紙の上で押し潰し、
飛び散った果汁と青墨を反応させ制作した平面作品を並べています。


1211920893.1_0bd3
CID / Content ID = f011000200000BD3
Back to Black 8
Tatsuya Fujii
箱の裏側は開いており、シャンパングラスにはみかんやオレンジの房の炭を収めています。
上に出ている皮の中身というわけです。


html/1211921095.1_0bd2.html

html/1211921202.1_0bd1.html

html/1211921467.1_0bd0.html

html/1211921902.1_0bcf.html

1211921095.1_0bd2
CID / Content ID = f011000200000BD2
Back to Black9
Tatsuya Fujii
下には各々の言葉を発した本人氏名を記しています。


1211921202.1_0bd1
CID / Content ID = f011000200000BD1
Back to Black 10
Tatsuya Fujii
平面作品。下にくっつけてある炭が、実際に押し潰し果汁を飛び散らせた実です。
上のテクスチャーは正にこのオレンジが作り出したものです。


1211921467.1_0bd0
CID / Content ID = f011000200000BD0
Back to Black 11
Tatsuya Fujii
8分56秒の映像作品。日常生活にふと垣間見える生と死の狭間・・といったイメージの映像です。
ほんのさわりだけですが、こちらでご覧ください。
http://home.versanet.de/~tatsuya05/
Backtooko.wmv


1211921902.1_0bcf
CID / Content ID = f011000200000BCF
Back to Black 12
Tatsuya Fujii
展覧会オープニングの時に、「泣き女」と題して二人の日本人女性役者さんにいわゆる
「泣き屋」を演じてもらいました。
人の死にあたってお金を貰って仕事として豪快に泣くという行為・・
そこに生と死をみつめるひとつの視点があるのではないか。
当日は二回演じてくれたのですが、二回目のパフォーマンスの映像はこちら。
http://home.versanet.de/~tatsuya05/
nakime.html

皆さん、企画展の印象は如何ですか?ぜひ感想を談話会におよせください。


本美術館の作品の無断コピーは禁止します。


企画展用
下記のTAGを貴方のHPに張ってください。大と小があります。
<BR><A HREF="http://www.paa.gr.jp/gl/gallery/index.html" TARGET="_top"><IMG SRC="http://www.paa.gr.jp/gl/images/kikaku-b.jpg" ALT=""></A><BR>
TOPページ用50x50
<BR><A HREF="http://www.paa.gr.jp/gl/" TARGET="_top"><IMG SRC="http://www.paa.gr.jp/gl/images/kika-bs.jpg" ALT=""></A><BR>