菊池さんの薔薇の展覧会です。

私は彼の作品がすきで個展に何度か通った。
会場に入ると香りたつような香気が漂い、作品が呼んでいる。そこには衒いも作家の作為もなく、自然があるのままの姿を見る人に感じさせる。それは対象の色でもなく、姿でもなく見る人の内部に自ずと沸き起こる具象だ。

私は2年前だったか、黄金色に輝く薔薇の絵を求めた。薔薇が黄金ではなく、背景の黄金に負けない絵だ。
この3月の個展にはぜひまた行きたい。