1-01シナリオ  [表紙] 

みなさん、こんにちは!11/12(金)は遅くまでご静聴頂きありがとうございました。

ビデオの編集はもう少し時間がかかりそうですので、スライドを、省略したものも含めて、アップします。

ナレーション原稿は、主旨は本番と同じですが、かなり異なっておりますので、参考にとどめてください。

 

先日、3分の1掛ける3はいくつですか?という問いかけをしましたが、今日はその心の話をしたいと思っています。つまり、割り算を先に計算すると、0.999・・・・となって、1と違って見えますが、0.999・・・は1と等しいんですか?違うんですか?交換の法則なんてのがありますから、掛算と割算は順序はどうでもいいはずですから、0.9999・・と1は等しいはずですけれど、実際に8桁の計算器で計算して、2乗、3乗・・・すると、0.999の方は1からどんどんずれてきますよね。銀行の利息だとえらく損してしまいます。つまり、私が今日お話したいと思っていますことは、理論的、学問的に正しいということと、実際に使うときとでは違うことがよくありますよ! ですから、科学技術に携わる人は、先人の業績を鵜呑みにするのではなく、自分の頭でよく考えてくださいねということなんです。

例えば、水は100℃で気体になりますが、湿度計で、乾球と湿球の温度差で湿度を出す方式の湿度計では、湿球の温度が低いのは気化熱で熱が奪われるからだというんですよね。何のことは無い、常温でも水は気化しているわけですよね。100℃で気体になるというのとはどういう関係なんでしょうね?というようなことを丸暗記するのでなく、疑問に思い、自分の頭でよく考えてくださいということなんです。

 

ただこれだけで、3時間話すのはチョット無理がありますし、それに、話が散漫になってしまって、収拾がつかなくなってしまうんです。それで、光ファイバの開発の歴史を振り返りながら、少しは、技術的な知識も入れて、脱線しながらも、良く考えるのは大事なんだということをお話したいということにしました。そういう意味で、今日のタイトルの裏というのはチョット看板に偽りありでして、1/3*3のような0.999・・・と1は同じですか?違うんですか?とか水は100℃で気体になるんですか?常温でも気化するんですよね?とかいった例がところどころでカオを出してエポックメイキングな進展をして、成功してきたんだということを皆さんと一緒に振り返ってみたいと思います。