1-05シナリオ [講演概要(2)

これは、時間があれば話したいと思っていた、最新の動向です。All光のネットワーク開発につながってゆく研究の動きを紹介したいと思いましたが、当日は、時間不足で、一気に結びに飛んでしまいました。

 

死の谷を越えた後ろには、ダーウインの海Darwin’s Seaが広がっているといいます。研究所で言うと、Post光ファイバのフェーズです。実用化から商品化、市場制覇の世界で、適合性の高いものが生き残る自然淘汰説の世界と言うことだと思いますが、ここでは、信頼性向上と低価格化という、研究者にとってはあまり得意でない製造技術の課題が主体になりますので、企業によっては、事業部とか開発部に引き渡される所も多いです。研究所自体では、次世代に向けた新しい模索が始まります。

光で言うと、VAD法の量産技術としての発展と、一旦敷設した光ファイバケーブルの損失が経時的に増加するという大問題が発生しその解決がこのフェーズです。一方、PLC回路や、超低損失ファイバ、直接増幅など、新たなオール光のネットワーク構築に向けたもがきが始まったということだと思います。

 

 

魔の川(Devil‘s River):基礎研究と開発研究の間に流れている

死の谷(Death Valley):開発研究と実用化の間に横たわっている

ダーウインの海(Darwin’s Sea):実用化と商品化の間に広がっている