2-24シナリオ:EP-3(11)超長波長帯(赤外)光ファイバ

 

石英系光ファイバの長波長帯の開拓により、伝送損失機構が解明された。

その延長として、赤外吸収を酸化物ファイバよりさらに赤外波長域にシフト

させる「超長波長帯低損失光ファイバ」の研究が行われた。

 

y=フッ化物、x=塩化物(食塩は典型例)で、SiO2での赤外吸収端を長波長側にシフトした材料。考え方の原理は、 フッ化物や塩化物はイオン結晶で共有結合性がSiO2より遙かに少ないんですが、共有結合の方が強い結合様式で、格子振動が硬いというか、短波長側にあると言うことです。硫化物ガラスの方は、構成元素に、SiOよりも重いAs,Sを使って、格子振動を長波長側にシフトしようという考えです。

石英ファイバでは、1μm帯を長波長と言いましたので、2-4μmこ帯は超長波長帯といいます。