DIYの方法
家の周りの補修
家の構造を把握する。把握すると言っても専門家ほどの知識ではなく屋根、天井、内壁、外壁の種類を知っていれば良いでしょう。
屋根の種類
代表的な屋根は「寄せ棟」、「切り妻」、「片流れ」、「入り母屋」があります。「寄せ棟」は一戸建て。「切り妻」は一戸建て、アパート。「片流れ」は小屋、工場。「入り母屋」は農家。などに多く見られます。


天井の種類
代表的な天井は「敷目天井」、「竿縁天井」、「打ち上げ天井」があります。「敷目天井」は和室で天井の桟がなく天井板が施工されている天井。「竿縁天井」は和室で天井の桟(竿縁)が平行に施工されている天井。「打ち上げ天井」は洋室、ビルなどの天井に見られる天井で天井板を釘や接着剤で施工されている天井。天井は基本的に釣り天井で小角材(垂木=名称(野縁))を格子状に組んだ物を釣り木で釣っている構造です。
外壁の種類
代表的な外壁は「板壁」、「モルタル壁」、「鉄板(トタン)壁」、「窒業系」があります。
板壁・・・昔からの日本の木造民家の壁で「下見板張」といわれ最近は防火の点から下町の古民家で見られる状況です。張り方による名称は「ささら子下見張」、「押し縁下見張」、「南京下見張」、「やまと張」、ドイツ下見張」、「ウッドシングル張」があります。


モルタル壁・・・木造住宅の外壁として防火など条件を満たしている材で耐久性があり堅牢です。セメントと砂を水で練ったものを下地処理した壁に左官していきます。仕上方には三種類あります。金コテで良く押さえ塗りして表面をツルツルに仕上る「金コテ押さえ仕上」。金コテで押さえた後でハケで表面をザラザラにする「ハケ引き仕上」。があります。
鉄板(トタン)壁・・・色や形が豊富にあり安価なので良く使われる材です。サイディング材と呼ばれる物でアルミニューム、ステンレス物も市販されています。
窒業系の壁・・・以前は石綿が主流でしたが最近は色々な材が豊富になりました。古い外壁に取り付け金物をつけてレンガタイル状の壁材をはめ込んでいくものもあります。
壁や塀の補修
モルタル壁にヒビが入ったら?
モルタルは収縮しながら硬化していく性質ですのでどうしてもヒビが入ります。ここに雨水が染み込むと下地を腐らせたりモルタルが剥離したりしてきますので早めに補修をしましょう。
充填剤を使って補修・・・ヒビ割れ個所の充填する部分をきれいにする(油分、カス、汚れ)。充填剤をヒビや割れに押し出しながら塗りこめます。その後ヘラやスプーンなどで表面を押さえながら平らにならします。
塗料を塗って補修・・・水性の外壁用塗料を使います。いろいろな種類があります。ヒビワレの出ない弾性塗料(一回塗り)、弾性塗料以外の外壁用塗料は二度塗りが必要です。
板壁の補修・・・小さい割れは充填剤(油性)でコーキング。大きな割れの部分はトタン板で切り張りしましょう。板壁は何らかの塗料が塗られています。木目を生かすためには透明な外壁塗料が塗られています。定期的に塗料を塗ることが耐久性を向上させます。剥げた個所などはその都度こまめに塗ると良いです。塗る場合塗る部分をサンドペーパーなどできれいにならして粉などを拭いてから塗装しましょう。
ブロック塀の補修・・・フロックは中が空洞の部分があるので欠けたり穴があいたりします。欠けた場合破片があればコンクリメントなどの接着剤で張り付けが出来ますが無い場合はモルタルで補修します。穴の場合大きさにもよりますが小さい物はモルタルを塗りこむか充填剤を利用することも可能です。大きな穴は新聞紙などを穴に詰めて穴の周りにたわしやハケで水を打ってからモルタルで穴を埋めます。フロック塀が汚れた場合葉塗料で塗り替えましょう。
鉄柵はサビを落としてサビ止め配合の塗料で塗り替えましょう。
屋根周りの補修
屋根での作業は危険を伴います。慣れていない人、高所が苦手な人は塗装屋桟に相談下さい。自分で出来る経験を持っている方はハシゴをかける場所を考えて(雨どいを傷めない、塗り終わるところ)梯子に転倒防止の綱を縛り外壁等に固定し、注意して屋根に登ってください。トタン屋根は滑りやすいですから滑りにくい靴をきちんとはきましょう。サビや剥がれなどをワイヤブラシ、サンドペーパーできれいにします。塗り始めは傷んでいる個所から始めます。軒先が傷みやすい個所です。軒先を丁寧に塗り、かわら棒(トタン屋根の凸部分)を塗ります。平らな面は最後に塗ります。梯子をかけた所で塗り終わります。一回目の塗料が乾いたら二度目の塗料を塗ります。二回塗りが最善です。トタン屋根用塗料はサビ止めを塗る必要はありません。
雨漏りのし易い個所
屋根は色々な形の物があります。屋根の接合部分が雨漏りしやすい所です。一般の切り妻の屋根ですと鉄片の背と軒のところです。陸屋根といって平らな屋根があります。三階建て、中層ビルなどに良く見られる屋根です。この屋根の場合は平らな部分は防水処理がしてありますがヒビなどができていると雨水が侵入します。隅の部分も排水溝にヒビや割れがあると危険です。この場合は充填剤で補修しましょう。
雨漏りの個所を探すのは表から見てもわかりません。押し入れなどから天井裏を見て雨染みをたどって1メートル位上に見当をつけると見付け易いです。
雨どいの修理、補修


ヒビワレや小さな穴は補修テープで補修できます。筒は巻けば良いですが軒どいは半月形ですので内側と外側にテープを貼りましょう。大きな穴や折れた物は取り替えましょう。「パッチン継ぎ手」など便利な物がありますのでホームセンターなどで聞いて購入して下さい。
縦どいが詰まった場合は針金を上から下まで通して上の部分の針金に布などを縛り付け下からの針金を引っ張ります。これを2〜3回やりますときれいになります。
襖や障子の張り替え
昔は張替えと言うと面倒な物でした。今はアイロンで貼りかえられる商品がありますので便利になりました。襖の場合は古いふすま紙を剥がさずにこの上にアイロンで貼れるふすま紙をキチンと置いてスチームを使って中心から外へゆっくりとアイロンをかけます。かけ終わった後は木枠(かまち)に沿ってカッターで寸法カットすれば出来あがりです。障子も襖と変わりませんが古い紙は剥がします。アイロンがけでスチームは使いません。普通のアイロンがけを桟に沿って行います。糊で貼った障子紙の剥がし方。障子を逆さに立てて霧吹きで紙が浮き上がるくらいたっぷりと全体にかけます。糊のついている部分が透き通る感じになったらゆっくりと剥がしていきます。剥がし終わったら水拭きをして乾いた布できれいに拭き陰干しをします。
糊で貼る時の注意・・・障子の桟が乾きすぎていると糊の水分がすぐに吸い取られ貼りにくいものです。桟にスポンジなどで水分を含ませておくと貼りやすいです。また、一枚張りの障子紙もありますので便利です。
壁や柱の手入れ
繊維壁がボロボロ落ちてき始めたら繊維壁用のスプレーノリがありますのでスプレーすると止めることが出来ます。
京壁、じゅらく壁の場合は木工用接着剤を水で良くかき混ぜて薄めた液をスプレーで塗布します。一日乾燥させるとある程度止めることができます。
柱が黒ずんだら白木用漂白剤できれいにしましょう。きれいになったら白木用水性塗料を塗っておくと汚れが付き難く長持ちします。
畳や床の手入れ
畳の裏返しは2〜3年に一回。畳表の張替えは4〜5年に一回が目安です。畳の凹みはその部分に濡れタオルをひいてアイロンを当ててある程度直せます。
畳のシミ
インク・・・吸い取り紙で吸ってから牛乳で拭く。
クレヨン・・・ガソリンを木綿布に染み込ませて拭く。
ガム・・・シンナー、ベンジンで拭く。
・・・住まいの洗剤で拭いた後、酢、アルコールで拭く。
変色・・・住まいの洗剤で汚れをふき取り、酢を混ぜたお湯で拭く。
カーペット
ヤケゴゲ・・・同じカーペットの目立たない部分の毛を切り取り焦げた個所にゴム系の接着剤を塗布、切り取った毛を貼りつけ、乾いたら鋏で切りそろえる。
へこみはスチームアイロンの蒸気で毛足を立てられます。
油性のシミ・・・ベンジンで拭き取り中性洗剤をたらして歯ブラシでこする。そしてぬるま湯で絞ったタオルで拭き取る。
コーヒー、醤油、ソース・・・乾いた布で吸い取り、中性洗剤をぬるま湯で溶いて布で繰り返し拭く。その後ベンジンで拭き取る。
赤チン、ペットのシッコ・・・水分旧習のる塩、クレンザーなどをまいて吸収させ掃き集める。その後中性洗剤で拭き取る。シッコの臭いは酢を使うと緩和される
ガム・・・ビニールに氷を入れてガムを冷やして固まらせてブラシなどを使って取る。
水周り
蛇口から水が漏れていたらコマパッキンが減っているためです。コマパッキンの取り替え。
グランドナット(ハンドルの下の円錐状のナット)から水が漏れたら三角パッキンの磨耗です。三角パッキンの取替え。
水周りの水漏れの大半はパッキンの磨耗が原因です。水道の止水栓を締めて水を止めて取り替えましょう。
水洗トイレのチェック
水が流れない・・・止水栓が締まったままでないか確認する。タンクの中に水がたまっているか確認。水がない場合、浮だまが引っかかって上がったままになっていないか。浮ゴムが上がったままで水が垂れ流しになっていないか。ボールタップの点検。水がある場合、レバーと浮ゴムをつないでいる鎖が切れていないか、外れていないかの確認。
水が流れっぱなし・・・浮だまとボールタップの点検。ボールタップと浮だまは短い棒でつながっていて浮だまがタンクないに水が貯まると浮き上がりテコの関係でボールタップのピストンバルブがしまり給水が止まる仕掛けになっているものが故障してタンクないのオーバーフロー管からみずが流れている場合、浮ゴムが劣化又は引っかかって閉まらず水が流れている場合がある。









DIY?へ
戻る
次へ