DIYの歴史と今日
 タイムスリップしてみると石器時代から開拓時代の人々の生活は「何でも自分でやろう」という意味合いだけではDIYそのものであったといえます。
特に米国の西部開拓時代は土地を手に入れ、木を切り出して丸太小屋を建て、まさにゼロからの生活創造であったとおもいます。しかし、今日的なDIYは国民経済が安定した比較的ゆとりのある先進諸国で人間性の回帰や余暇の楽しみ、また、合理的精神など生活関係で「DIYによる節約(Save maney by DIY)」の意味合いが目的になってきています。
今日的DIYの起こりは、第二次大戦後ロンドンで破壊された自分たちの街と住宅を自分たちの手で修理しようという国民運動がおこりました。この運動がDIYの定着した始まりといわれています。1957年2月ロンドンでDIYのノウハウを中心とした雑誌「Do It Yourself」が創刊され現在も刊行されています。ロンドンで生まれたDIYの運動がフランスを経て欧州全土に広まり米国に伝わりました。米国では西部開拓史に見られるようにDIYの育つ土壌があり米国で今日的DIYが普及していきました。また、米国で生まれたDIY商品等を販売する大型店舗ホームセンターが発展して定着したことが普及の大きな要因にもなっています。アメリカで生まれたホームセンターはヨーロッパ各国、日本へ伝わってきました。日本へは1972年初めて本格的なホームセンターが与野(ドイト)に誕生した後全国に普及しDIY関係の商品を一般生活者が手に入れることが出来るようになり、日本人の手先の器用さと元来の手入れの習慣があいまってDIY定着の今日的要因となっています。今日では各国にDIYの関係組織があります。日本では社団法人日本ドウ・イット・ユアセルフ協会が普及活動を全国的に活動しています。





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