DIYの知識
  <住宅の基礎知識>
    ・住宅の形態
   ・住宅の種類と構造
   ・住宅の付帯設備
   ・住宅の性能
   ・住まいの衛生


住宅の形態

 地域の気候風土など環境条件や生活様式によって異なります。日本は北は北海道から沖縄・南西諸島まで南北に細長く寒冷から亜熱帯圏までの高温多湿な国です。森林資源が豊富なことから木材を使用した軸組工法が発達しました。いわゆる通常住宅建築で在来工法とよばれるものです。
日本の住宅は基本的に夏を中心に考えられていますので冬は非常に寒いわけです。また、気候風土の違いでは北海道の基礎は普通の状宅のものより地面を深く掘ってあります。これは浅いと霜で家が持ち上がってしまうからです。東北地方の家の壁はサイデング外壁になっています。雪との戦いです。台風の多い地方では屋根や石垣に工夫が凝らされていていろいろな形態があります。その他としては都市部か郊外かによっても違ってきます。

用途別分類

専用住宅・・・・・・・・・1世帯・2世帯用など通常住宅
併用住宅・・・・・・・・・農林・漁業併用住宅(農業圏にみられる曲り家で馬納屋が一緒・養蚕部屋が一緒になった家・海辺に家があり船を車庫の様に              係留できる家
      ・・・・・・・・・店舗・その他の併用住宅(1階店舗2階住宅・1階住宅2階アパート)

気候・・・・・・日本海型・・・・オホーツク型・東北、北海道型・北陸、山陰型
   ・・・・・・九州型
   ・・・・・・南海型・・・・・・四国南半・紀伊半島・伊豆半島・千葉県南部
   ・・・・・・瀬戸内海型
   ・・・・・・東日本型・・・・東部北海道型・三陸、常磐型・東海、関東型・中央高原型
   ・・・・・・南日本型・・・・奄美区・那覇区・先島区・小笠原区


住宅の種類と構造
 
 住宅の種類

・階数での分類=低層・・平屋建・2階建。中層・・3〜5階建。高層・・6階以上。
・建形式での分類=独立・・一戸建。集合・・連続(長屋)建。共同建。 
・主要構造材での分類=木造。鉄骨・鉄筋コンクリート(SRC)造り。鉄筋(S)造り。鉄筋コンクリート(RC)造り。
               補強コンクリートブロック造り。その他。
・構造方式での分類=柱・梁式・・ラーメン構造・ピン(+ブレース)。壁式。
・構造部品の形状での分類=線材(柱・梁):架構。パネル:組み立て。ブロック:組み積み。不定形。(コンクリートなど):                   打設。

上記のようにいろいろな分類が出来ます。代表的なのは「階数によるものと」「戸建形式」です。この二つを組み合わせて「中・高層共同住宅をマンション。低層集合住宅をタラスハウス、タウンハウスト呼ばれることが多い。
低層住宅では木造が多い。中層住宅ではRC造り。高層住宅ではSRC造りが主流です。
木造住宅の在来工法で多いのはピン+ブレース(筋かい)の構造様式です。中層のRCでは柱・梁・壁が一体となった壁式が多い。ツーバフォー工法も多くなってきています。プレハブ住宅はピン+フレース方式でパネル組立て方式です。




木造在来工法住宅構造の基本用語

・基礎=建物全体の重量を支える。通常コンクリート造り。

     布基礎=建物の外周壁・主要な間仕切りの下部に配置される連続したコンクリート製の基礎で床下換気口を有            する。


     ベタ基礎=地盤が軟弱な場合や地中の湿気が床下に入るのを防ぐ場合に行う基礎。床下全体に鉄筋入りコンク            リートを施工。


     独立基礎=ベランダや独立した柱の下に配置するコンクリート製の基礎。


・軸組み

     土台=基礎コンクリート上にアンカーボルトで結合された水平に配置された水や湿気に強い木材で防腐処理さ           れている。

     =上部を支える垂直に配置された木材で土台等に結合している。2階建て建物の四隅にある重要な柱を通し         柱、その他の所は管柱を使用

        柱の間隔は約900mm、1800mmで柱と柱の間に間柱が壁面用に450mm間隔に入っています。

     桁・胴差し=桁(けた)は柱の上部に水平に渡した木材で柱をつなぐ役目をします。屋根を支える垂木などを受け             る桁を軒桁といいます。
             胴差しは2階建ての1階と2階の間の外周部に使われる横架材をいいます。

     筋違い・火打ち=構造のゆがみを防ぐ補強材。筋違いは壁面の柱と柱の間に対角線に施工され垂直線のゆが                 みを防ぐ補強材です。火打ちは土台などの隅角の直角部に水平45度に施工される横木で水                平線のゆがみを防ぎます。この筋違いと火打ちで構造全体のねじれを防ぎます。

・床組み
     根太=床板を支える横木、和室は約450mm間隔、洋室は約300mm間隔で施工されています。
     2階建ての1階部分
     大引き=根太を支える部材で根太と直角に交叉する形で約900mm間隔に施工されている角材。

     根太受け(根太掛け)=根太の両端を支える部材で土台に釘止めされている。

     床束=大引きと同程度の角材で束石の上に乗っていて大引きとはカスガイで固定され大引きを水平に保つ部材          。

     根がらみ=床束と床束をつないで床束のゆれやゆがみを防ぐ厚板材

     束石=地面に900mm間隔に置かれているコンクリート製の四角い物で1階の基礎になるもので地面の穴に割栗          石(荒く割った石)を敷いて突き固め捨てコンクリートを打設して固めた上に乗っているもの。(昔は自然           石をしようしていました。神社などの大きな柱の下にある石がそうです。)

     2階建ての2階部分

     床梁=胴差しとともに2階床の根太を支える部材で1階の大引きに相当する材。




・小屋組み

     垂木=屋根材の下地、野地板を支える部材で根太に相当します。

     母屋=垂木を支える部材で大引きに相当します。屋根の最上部の部分を棟といって棟部分の母屋を特に棟木と         いいます。

     小屋束=梁の上に垂直に立って母屋を支える部材。

     小屋梁=小屋組み(屋根)の重量を支えて下部に力を分散して伝える部材。

     小屋筋違い(雲筋違い)=根がらみに相当するもので小屋束と小屋束をつないでゆがみを防ぐ厚板材。


・壁の種類と構造

     真壁=柱が露出している壁の造りで和室が代表的です。昔・竹を編んだ木舞い下地、細い板材を隙間を空けて         打ち並べた木ずり下地がおもであったが現在は石膏ラスボードを直接間柱に打つつけた下地がほとんど         でこの上に壁材(しっくい、プラスター、繊維壁、京壁)を塗って仕上げたものが主流です。


・真壁
 和室の様に柱が出て見える様に造作されている壁。
 昔の壁は小舞下地の壁が普通でした。
 小舞は真竹を20mm位の幅に割った物を床から20mm
 感覚に格子状に造作された下地。真竹の代りに篠竹を半割
 りにしたものもある。この下地に、ワラをまぜた赤土をぬり、仕上げ
 にしっくいなどの壁材をぬった壁。


・木ずり(真壁)
 細い板材を間隔をあけて横方向に打ち付けた下地で
 壁土の付きをよくするために、麻のさげ緒がつけてある。
 荒ぬり、中ぬり、上ぬりをして仕上げた壁。


・ラスボード
 現在は石コウラスボードを間柱や貫に貼った下地が主流
 です。壁材は砂壁、しっくい、プラスター、繊維壁
 などです。

     大壁=洋室のように柱が壁の中に隠れている造り。柱や間柱・胴縁に直接打ちつけた石膏ボード・合板の下地に         壁紙・化粧合板を貼って仕上げた壁。


・大壁
 洋室などの様に柱が壁の中にかくれている壁。
 縦の部分は柱と間柱、横は胴縁を格子状に
 組んでそのうえに薄合板を裏打ちをして石コウボードなどを
 貼ったものや、構造用合板の12mm以上のものを貼った
 壁で壁紙などで仕上げてある。
 そのた壁材として化粧合板やインテリア合板などが
 ある。


     外壁=大部分が大壁でモルタル仕上げ、サイディング仕上げがあります。






・床の種類

     根太の上に下地合板を施工した上に畳やカーペットなどを敷くものと直接床仕上げされた合板をはるものとがあ     ります。後者はフローリングと呼ばれるものです。

・天井の種類と構造

     建築基準法では床から天井までの高さは2100mm以上とされています。現状では普通2300mm〜2500mmが多     いです。構造は梁から天井を釣る釣り木が釣り木うけで梁にクギ等で固定されてさがっています。その釣り木に野     縁と板野縁・野縁受けで造作された天井を野縁受けで釣り木に接合します。

     打ち上げ天井=一般的な天井で野縁に直接仕上げ済みの天井材を釘打ちしたり下地材をはって布や紙を貼っ               て仕上げます。

     竿縁天井=野縁に固定された竿縁に天井材を置いていく造作で伝統的な和室に用いられます。




・関東間と関西間

     関東間=柱の中心から柱の中心まで(芯心)の寸法が約1800mm

     関西間=柱のうちのりから柱のうちのりまで(内内)の寸法が約1900mm

     関西間は関東間より約柱2本分広いことになります。



ツーバイフォー住宅

・従来工法とツーバイフォー工法

・構造的な違いは、荷重や外力に対する対処が鉛直荷重に
 対しては、在来がはり・柱で対処するのにツーバイフォーは
 壁によって対処、水平荷重に対して在来は主として筋かいなどの
 軸組で対処、ツーバイフォーは主として画材を張った耐力壁で
 対処するなどの違いがありました。現在は2つの構造・工法
 が歩みよっており違いは少なくなりつつあります。
 基本的には軸組が壁の構造かの違いがあります。

・ツーバイフォー工法の施工順序(参考例)


 ツーバイフォー(2x4)工法は枠組み壁工法(プラットホーム式)といわれ北米で200年以上の歴史をもつ建築の工法です。日本には昭和49年認可された工法です。正式には枠組壁工法で「木材で組まれた枠組みに構造用合板その他これに類する材を打ちつけた床および壁で建築物を建築する工法のことです。」軸組木造工法が柱や梁で荷重・外力に抵抗するのに対して床・壁・屋根が構造面として荷重・外力に抵抗するのが枠組壁工法です。なぜツーバイフォー工法と呼ばれることになったのでしょうそれは特に壁枠組みに寸法形式204(ツーバイフォーとよぶが、実寸法は2インチ*4インチではない)の製剤を一般に使用していることから日本でツーバイフォー工法と呼ばれるようになりました。

特徴・1)地震に強い。2)一般に内部壁面に石膏ボードを使用して各枠組み材がファイヤーストップ(防火防炎)材として効果がある為耐火性に優れています。住宅金融公庫で木造でも簡易耐火融資が受けられます。3)枠組み内に断熱材を入れることで断熱化が図りやすい。4)仕上材と構造材が確実に分かれている為価格の高低にかかわらず一定の構造性能が確保されます。5)構造躯体が釘・金物でで接合緊結されているので技能の差が躯体の性能に現れにくい(技能・技術のマニュアル化で性能の均一化)。6)床面を利用して(プラットホーム)施工されるので合理的で比較的工期を短くすることができる。

自主工事検査制度
 (社)日本ツーバイフォー建築協会では、ツーバイフォー工法住宅の優れた性能に対して住宅需要者の一層の理解を得るとともに長期の住宅性能保証を図る為協会会員が施工するツーバイフォー住宅について協会が認定した検査員による自主検査制度を設けています。
1)基礎工事完了時。2)枠組工事完了時。3)石膏ボード工事完了時。の3工事に検査して検査結果、不合格の部分がある場合、その手直し工事を行い再検査をして品質保証に努める制度です。

使用される製材・集成材の寸法形式・寸法(単位mm)
区分・寸法形式・未乾燥材(含水率25%以下)厚さ*幅・乾燥材(含水率19%以下)厚さ*幅)規定寸法の許容誤差 + -1.5mm

製材=104・・・・・・・・・・・・・・・20*90・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18*89
   =106・・・・・・・・・・・・・・・20*143・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18*140

製材・集成材
   =203・・・・・・・・・・・・・・・40*65・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38*64
   =204・・・・・・・・・・・・・・・40*90・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38*89
   =206・・・・・・・・・・・・・・・40*143・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38*140
   =208・・・・・・・・・・・・・・・40*190・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38*184
   =210・・・・・・・・・・・・・・・40*241・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38*235
   =212・・・・・・・・・・・・・・・40*292・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38*286
   =404・・・・・・・・・・・・・・・90*90・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・89*89



各構造部位で使用することの出来る寸法形式

土台=204・206・208・404
根太、端根太、側根太=206・208・210・212
耐力壁の縦枠、上枠、下枠=204・206・208・404
垂木、天井根太=204・206・208・210・212

材の樹種

現場でのほとんどがSPF材・ヘムファー材が使用されています。

SPF材=カナダのブリィティッシュ・コロンビア州内陸部が主要産地です。木目が通ってきめがなめらかなので釘打ち・加工がしやすく接着性がよい
材です。日本で使用されているSPF材は人口乾燥・含水率19%以下で安定性があり白く美しい素直な材として人気があります。(S・P・F=Spruce・Pine・Fir=スプルース・パイン・ファーの略で針葉樹種の松材関係が使用されています。

ヘムファー材=米ツガ材で強度があり、木目が通ってヤニが少ない材です。釘打ち塗装がしやすい。

ダグラスファー材=米マツ材でカナダで最も大きく成長するマツです。商用針葉樹の中で最大の強度をもっていて精巧な建築に必要な特性を持っています。

プレハブ工法住宅

 プレハブ=プレファブリケイション(Prefabrication)の日本語化で壁・床・天井・屋根など基本部分を工場で生産して現場で組み立てる方法の住宅

特徴としては1)部材が工場生産の為品質にばらつきがない。2)建設省の工業化住宅性能認定制度による住宅必要性能の等級付けが公表されている。3)工期が短く、トータルコストが低い。4)品質保証・アフターメンテナンスのサービス体制が整備されている。主流としては鉄骨系・パネル・壁式というタイプで基準寸法は1000mmです。鉄骨(軽量形鋼)をピン接合する為水平方向の力に弱いので筋違いで補強強化されています。
種類・( )は現在は生産されていない。

柱梁式=(木質系)・鉄骨系パネル式・鉄骨系ユニット式・(コンクリート系)

壁式=木質系・鉄骨系パネル式・(鉄骨系ユニット式)・コンクリート系

その他として=鉄筋コンクリート・ブロック・ログハウス(木積組立式丸太小屋)

住宅の付帯設備

・給水設備=一般家庭は水道直結方式・中層建物は圧力水槽方式・高層建物は高架水槽方式に概略なっています。DIYで取り替えられる範囲は水洗トイレのタンク内、水洗金具、水洗部品(パッキン・コマ)などになります。

・排水設備=排水には汚水と雑排水・雨水があります。汚水はトイレからの便水・雑排水は台所・洗面所浴室の排水です。これらを総称して下水といっています。下水道には最終処理場のある下水道と最終処理場のない下水道があります。後者の場合は各戸に浄化槽を設置し処理して流さなければなりません。この排水方式には合流方式と分流方式があります。合流方式=汚水と雑排水を一緒に流します。分流方式=汚水と雑排水・雨水を分けて流します。DIYでの関係は修理・保全になります。汚物、カス、ゴミなどの除去と清掃特にトラップ(配水管からの悪臭の侵入防ぐ構造の設備でS型・P型・U型(ランニング型)・胴型(ドラム型)・わん型(ベル型)があり封水式の防臭装置です。)の清掃です。

トラップの使用されている型と主な場所

S型=洗面所下の排水管がSの字になっています。コンタクト・指輪など小さな落し物はここにひっかかります。

P型=男子トイレの小水便器下の配水管がPを横にした形になっています。洗面所にもこの形があります。

U型=風呂などの排水で高低のない比較的水平面でパイプの途中とかにしようされます。

胴型=台所の下の配水部分や排水量の多い所に使用されています。

わん型=風呂の洗い場などの排水口の所に使用されています。



・電気設備=家庭用の電気は交流単相2線方式標準電圧100V(ボルト)です。その他単相3線式100V/200V・3相3線200Vがあります。電気工事は電気工事士しかできません。DIYで出来る範囲は屋内に出ている部分で配線の端末にある接続器、開閉器以降からのコード、ソケット、プラグ、タップ、スイッチ、ローゼットや各種電気製品の補修などに限られる。



・ガス設備都市ガスとプロパンガス(LPG)がありガス器具はガスの種類に合ったものを選ばなければならない。ガスは通常”6B”で表されるが”6B”の6はガスの単位時間発熱量の概数でこの数字が大きいほど発熱量が大きい。Bは燃焼速度を示す記号でA=遅い・B=中間・C=速いであらわされています。ガスホース=都市ガス用・・・サイズ(内径)9.5mm、13mm。通常「青ゴム管とソフトコードがあります。プロパンガス用・・・サイズ(内径)9.5mm。LPG用と表示されていてオレンジ色です。DIYで出来ることはガスホースの交換、不完全燃焼防止の為の調整と掃除、換気に注意する範囲にとどまります。

・給湯設備=給湯設備としては瞬間湯沸し器が一般的です。瞬間湯沸し器の能力は号数で表示されます。1号の出力は25Kcal/分位です。6号の場合は25Kcai*6=150Kcai/分となります。6号の能力は洗面所、台所に合計2給湯栓とシャワー使用が可能。8〜11号の能力は洗面所、台所に合計3給湯栓とシャワー使用が可能。13〜16号の能力は洗面所,台所に合計2給湯栓とシャワー、浴槽への使用が可能。20号の能力は洗面所、台所に
合計3給湯栓とシャワー、浴槽への使用が可能。その他としては太陽熱温水器があります。種類は1)汲み置き型=低価格、凍結可能性は大きい夕方の少量の使用向きで小容量、ポンプ不要。2)自然循環型=貯湯式、価格は中ぐらいで凍結の可能性有り、夜間使用可能型小容量ポンプ不要。3)強制循環型=大型貯湯式、ポンプで水、不凍液を循環させる方式価格は高いが凍結防止が容易、使い勝手は自由で大容量ポンプ付き。

・省エネルギーの方法屋外のトタン部分・・・屋根、外壁などに銀色の塗装をして熱戦の反射。ベランダ・・・人工芝などを敷き詰めて熱戦の照り返し防止。・・・断熱シート、ハーフミラーシート、カーテン、隙間用各種テープ。開口部・・・すだれ、よしず、障子など。また、家電製品はフィルターの掃除などのちょっとしたことで省エネになります。冷蔵庫=庫内の整理・ドアパッキンの点検・フィルターの掃除。掃除機=集塵袋(8割交換)・フィルター・ホースのひび、穴の点検。クーラー=適正温度とフィルターの掃除。照明=こまめに消す・蛍光灯は点灯時に電力がかかりますので居間など常に人が出入り場所では短時間の消灯であれば頻繁に消すよりは点けておいたほうが逆に電力がかかりません。省エネも電気器具の種類とTPOということになります。

住宅の性能

・安全性=安全性には構造の安全性・防火安全性・日常安全性があります。1)構造の安全性は通常使用に加えて地震など風水害に対して支障のないことをいいます。(この安全性は建設業者の責任範囲になりますが認識として自分がどのような生活をするのか例えばアップライトピアノは240Kgあります。居住地区の気候風土など業者まかせにせず業者と綿密な打ち合わせが必要です。2)防火安全性イ)火を出さない出火防止。台所の整理整頓、コンロの周りに燃えやすいものは置かない。ガス器具とホースの点検掃除交換。油に火がついたら厚手の濡れ雑巾で空気を遮断。風呂の空焚き、湯沸し器の種火を点けっぱなしにしない。補助具として火災報知器、ガス漏れ警報機など利用する。ロ)他へ燃え広がらない展災、拡大防止。台所など火気使用場所の天上、壁は不燃材の使用が建築基準法で規定されていますがインテリア関係は公共建物、不特定多数の人が集まる場所以外は消防法などの適用外ですのでカーテン・ブラインド・カーペットその他防炎処理された物など配慮が必要です。消火器はA=普通火災・B=油火災・C=電気火災の種類がありますが一般的にはどれにも対応するABC粉末消火器が市販使用されています。有効期間は約5年位です。ハ)もらい火しない延焼、類焼防止。地区により準防火,防火地区と市街地で指定があります。建築基準法で地区によりあります。例えば屋根、外壁、軒裏を不燃材でつくる。隣地境界線の距離が1階部分で3m、2階部分で5m以内を延焼の恐れ有りとして高い防火措置を義務付けています。ニ)安全な避難。避難路の確保例えば2階には避難梯子を常備する。3)日常安全性は建物の構造、家具、不注意などから起こる家庭内災害です。イ)床=段差やマットでのつまづき。現在有る段差で部屋と廊下はすりつけ板(断面ほぼ直角三角形の方体)を設置して解消。工事を伴うものとしては和室を洋室に変える。玄関・勝手口の段差は式台(上がりかまちの高さの半分位の高さで踏む面が400mm位の踏み台)を設置してさらに手摺を付けると安全です。マットは使用しない。床のすべりはワックスによるものですべり止め配合のものを使用する。部分置きジュータン・カーペットは床との間にすべり止めのゴムマットを使用して防止。家具用ワックスは床には使用しないこと。ロ)階段=転落による死亡事故が多い。45度以下の勾配(傾斜)が望ましい。手摺と各段にすべり止め(厚いものはつまずきの原因になる)を設置する。ハ)トイレ=戸は外開きで暖房(ラジエーター・温風)が出来て便座ヒーター・ひじかけ、手摺(握りバー)・ブザー、ベル・非常開錠可能なドア錠の設置で血圧の上昇、貧血など身体のカバーを考慮する。ニ)浴室=転落防止・洗い場床転倒防止などは浴槽の主要部に手摺を付け、床にはすべり止めテープを貼る。風呂のふたは幼児が持ち上げにくいものにする。出入り口はできるだけ段差が低くなるようにする。ホ)ドア=風などによるあおり防止。ドアクローザー・アームストッパーを設置する。指を挟まれない為のフィンガーセーフなどがあります。ヘ)ベランダ・窓の手摺=ベランダの手摺の高さは110Cm以上必要で手摺子(桟の隙間)間隔11Cm以下が墜落や転落事故を防ぎます。窓に手摺を付けるかの目安は床からの高さが85Cm以上か以下かです。85Cm以上であれば付けなくても一応安全と言えますが子供の成長や行動を考えて対処して下さい。ト)家具=転倒防止金具の使用や配置を考えて地震に備える。テーブルや椅子,家具の鋭角な部分はテープなどを貼って危険防止をしましょう。チ)玄関・勝手口=錠は主錠1つでなく補助錠付ける。ガードプレート(こじあけ防止)やドアチェーン、防犯レンズなどを設置して防犯対策をしましょう。リ)窓・雨戸=雨戸はずれ止めや防犯金物を取り付けて防犯対策。

・居住性熱環境(断熱、保温、換気、通風)・音環境(遮音、吸音)・光環境(採光、照明)の環境がありますが家の構造いわゆる「つくり」そのものといえます。イ)断熱と保温は熱の流入出でそれを遮断することです。断熱材の種類・・・ロックウール(鉱石を繊維状にしたもの(石綿)で不燃材で吸音性、耐蝕性、吸湿性(吸水すると断熱性は低下)などの特徴がある。グラスウール(ガラスを繊維状にしたもの不燃材で吸音性、耐蝕性、吸湿性(吸水すると断熱性低下)などの特徴がある。フォームポリスチレン(ポリスチレン樹脂を発泡させたもの吸水吸湿性低い、火災,紫外線、衝撃に強い)などの特徴がある。硬質ウレタンフォーム(ポリウレタン樹脂を発泡させたもの吸水吸湿性低い、火災,紫外線、衝撃に弱い、可燃性で高価だが強度がある)の特徴がある。セルローズファイバー(木材を繊維化し細くしたものをホースで吹き込む。防火性があり虫害を受けにくい)。インシュレーションボード(木材を繊維化して成形したもの透湿性,吸音性に富む、可燃性)仕上済み化粧合板もある。ロ)換気・通風は汚れた空気と新鮮な空気を入換える事を換気・室内に風を通して室温などを下げる行為を通風と言います。屋根裏,床下、台所,風呂場、便所など最近は壁内換気もあります。自然換気と強制換気があり普通屋根裏,床下は自然換気室内関係は換気扇を使った強制換気になります。通風経路は入りと出の風の通り道が直線で左右の空気を巻き込んでいく窓配置が効率的によい形です。ハ)遮音・吸音の音は空気を伝わるも、と固体を伝わるもの、液体を伝わるものが自然的にはあります。ここでは空気と固体の音の伝播をとりあげます。遮音とは音の伝播を断つことです。吸音とは室内で発生した音の成長を防ぐことです。遮音は壁の厚さや2重窓まどに見られるように厚さや何層にするかによって音を断つことになります。吸音は多泡、多孔質材で音の成長を反射率を低くして防ぐことです。

換気・通気
通風経路図
通風による換気公立は一般に経路が長く、両サイドの汚染空気に接する
ほど効率が良く、図のA・B・C・Dの順に効率が上がっていく。


騒音の例(dB=デシベル)・・・ジェット機のエンジン(耳が痛くなる程度)約130dB・自動車の警笛約110dB・ガード下約95dB・地下鉄車内約90dB・都電の車内約80dB・日比谷の交叉点約70dB・商店の普通会話約60dB・日比谷公園内約55dB・静かな公園約40dB・ひそひそ話しやく30dB・時計の振り子約25dB・木の葉,寝室内約15dB

・耐久性=建物は高額なコスト(イニシャルコストである建設費)をかけたから保つものではありません。保全費(メンテナンスコスト)や運転費(ランニングコスト)などトータルに考えた、日常の維持管理が耐久性保持するのです。維持管理には防錆(鋼材・鉄筋コンクリート)・防腐、防蟻(木材・浴室)
などがありますがその他屋根・外壁・雨といなどの修理保全によって耐久性の向上を図りましょう。


住まいの衛生

 住まいの衛生は手入れです。日常生活の清掃と乾燥です。清掃は普通のお掃除です。乾燥は水周り関係の部屋や床下の通風です。その他として虫害があります。ダニ、キクイムシなどでダニは連鎖します。畳などのワラを食べるケナガコナダニダニが畳のヘリなどに白い小さな粉が動いていたらこのダニです。このダニは人間に害は与えませんがこのダニを食べるツメダニが増殖します。このツメダニが人を刺します。キクイムシは家具やドアすどに小さな穴があいていたり穴の下に木粉が落ちてしたらキクイムシです。虫穴にキクイムシ用の殺虫剤を注入して退治して下さい。






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